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知的障害特別支援学級と生活単元学習

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B5判 130ページ

≪はじめに より≫
近年、特別支援学級に在籍する子どもが増えています。本書で扱う知的障害特別支援学級においても毎年のように設置数が増加しています。しかし、担任の先生を支える体制は必ずしも十分ではありません。学校に特別支援学級ひとつの単独設置で、担任一人で孤軍奮闘されている先生は少なくありません。これまで通常の学級の担任をしていて、新年度から知的障害特別支援学級を任され「これでよいのだろうか」と不安のなかで頑張っておられる先生もいらっしゃることと思います。

知的障害のある子どもの教育は独特です。通常の教育と同じ教科名でも目標や内容が異なっていますし、「生活単元学習」を代表とする独自の指導形態もあります。教師も保護者も経験したことのない教育ですから、教育課程の理解においても実践においても戸惑いと不安が大きいはずです。この教育の経験者は少なく、まわりの同僚や管理職に相談できずに一人で抱え込みがちではないでしょうか。

 本書は、こうした知的障害特別支援学級を担任する先生方の一助になればと願い、教育課程の理解から実践まで、この教育の代表的な指導形態である生活単元学習を取り上げて解説したものです。第1章では、知的障害教育の教育課程の基礎知識を、第2章では、生活単元学習の授業づくりについて実際に展開された単元を例に詳しく解説しました。第3章では、「誰にもきけない」学級経営や実践上の知恵をQ&A形式でお伝えし、第4章では、すぐにでも授業づくりに取り組んでいただけるように、できるだけたくさんの授業の指導案と年間計画を掲載しました。

 知的障害のある子どもの教育では、子どもたちが自分のできることや得意なこと、好きなことを生かして、テーマの実現に向けて、それぞれが主体的に取り組むことを大事にしてきました。取り組みを通して、子どもたちが生きていく上で欠かせない望ましい意欲や自信を培い、仲間と共に取り組む達成感や成就感を味わいます。担任の先生もまた、子どもたちと気持ちを重ねて活動に取り組むことで、この教育のやりがいや手応えを味わっていただけるはずです。本書を通じて、生活単元学習の魅力を感じていただけたら、筆者一同こんなにうれしいことはありません。

著者プロフィール

高倉誠一(たかくら・せいいち)明治学院大学社会学部社会福祉学科准教授



千葉大学大学院教育学研究科修了。都内の知的障害者施設に勤務後、植草学園短期大学を経て現職。専門は、知的障害教育の教育課程と指導法。知的障害特別支援学校や学級と共に「子ども主体」の教育に取り組んでいる。全日本特別支援教育研究連盟理事、日本生活中心教育研究会副会長。







西岡 ゆき子 (にしおか ゆきこ) 高知市特別支援教育スーパーバイザー

                 

高知市立小中学校の特別支援学級担任として14年間勤務。その後高知市教育委員会で9年間就学相談や授業研究に取り組む。小学校教頭を経て高知市立養護学校の校長として子ども主体の学校生活づくりを推し進め,現在は同市の特別支援教育のスーパーバイザーとして知的障害学級「生活単元学習」について,担任とともに実践を積み重ねている。

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